先日ある販売員さんお話ししていた時のこと。「私、あんまり買い物に行かないんですよ」
接客や販売という仕事に従事しながら、普段から接客をあまり受けない、というのです。コロナ禍やECの発展もあり、店頭で買い物をする機会が減っていたのかもしれません。
私たち世代が、お店で接客を受けて「モノを買うこと」が当たり前だった感覚は
これから入社してくる世代の「物を買う」体験とはきっと違っているのだと思います。
そもそも、私たち販売員は「モノを売る人」なのか。販売員として存在する意味は?価値は?
接客する目的は何なのか。
伝える私たちも、改めて考えるきっかけになれば良いと思います。
表面的なノウハウだけではなく、まずはその辺りのマインドセットが大事ですよね。
私がいつも伝えているのは、「お客様の視点を忘れないこと」です。
販売員という仕事を選んだ以上、販売員としてどのような接客をすべきか
ということに視点を持つものです。
これはとても大切なことなのですが、
自分自身がお客様になる瞬間は誰にでもあるはずなので、その時にどんなことを感じるのか、
その視点を大切にしてほしいのです。
「こんなことを言われると嬉しいな」
「あんなふうに言われたら、そりゃ欲しくなっちゃうよな」
「こんな言葉を言われると残念だな」
「本当はこうして欲しかったな」
自分がお客様の視点で感じたことを、いかに自分の職場でアウトプットできるか
それによって成長速度は加速します。
私が19年間という販売員人生で思っていたことは本当にシンプルなことでした。
私が接客したお客様が、私に出会えたことでこのブランドをさらに好きになっていただけるように
私が接客したお客様が、また私に接客してほしいと思っていただけるように
そんな接客ができる自分であるために、
日々接客を受けて感じたことを、自身の接客に反映させていくことを心がけていました。
情報がたくさんある今の時代ですが、
自身で接客を受けて感じること、それが何よりも大切な体験であると思います。
ぜひ自分と同じジャンルのお店だけではなく、いろいろな接客体験をしてみてくださいね☺︎
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