クライアンテリングがラグジュアリーブランドを救う理由
- 土井美和
- 6月23日
- 読了時間: 2分
2025年、顧客との“つながり”が価値になる時代へ
市場は今、試されている
パンデミックを経て、成長を続けてきたラグジュアリー市場。
しかし、2025年は違います。
ベイン・アンド・カンパニーは6月のレポートで、2025年の高級品売上高が前年比2〜5%減少する可能性を発表。
昨年11月の「横ばい〜4%増」という予測からの下方修正です。世界的に不動産市場や景気の不透明感が広がり、価格面での疲弊も進んでいます。
顧客は「価格」より「意味」を求めている
消費者の動きが鈍くなっている理由は、価格が高いからだけではありません。
「本当に価値を感じられる体験でなければ、お金は出せない」という選択の時代になったのです。
そこで重要になるのが、Clienteling(クライアンテリング)という考え方。
クライアンテリングとは?
クライアンテリングとは、お客様一人ひとりとの関係性を深める接客スタイル。
単なる販売やおすすめではなく、「私のことを理解してくれている」と感じられる体験を、日々の接客やフォローの中で重ねていくアプローチです。
体験価値の例
クライアンテリングで提供する『体験価値』とは、豪華なイベントだけではありません。
むしろ、日常の中にある「思いやりの可視化」こそが価値になります。
来店時に名前で呼んでもらえる
好みに合った新作をタイミングよく提案される
誕生日に手書きのメッセージが届く
来店できなくてもLINEで相談できる距離感
こうした行動の積み重ねが、ブランドに対する信頼感を育て、
価格ではなく『体験』で選ばれる存在へと進化させます。
クライアンテリングがもたらす効果
顧客の心に残る体験を届ける
来店率・リピート率の向上
販売スタッフのモチベーション向上
ブランドらしさの一貫性強化
弊社の取り組み
弊社は、ラグジュアリー・コスメ・百貨店・ホテルなどを対象に、クライアンテリングを接客に落とし込むための研修を実施しています。
スタッフの対応を『感覚』から『再現性あるスキル』へ
ロイヤルティは「記憶」でできている
ブランドへの信頼は、商品のスペックや価格ではなく、
「この人と、このブランドとのやり取りが心地よかった」という体験の記憶から生まれます。
そしてその記憶をつくるのが、クライアンテリングの力です。
研修にご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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