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何のための知識なのか

シューズのエキスパートに認定されたのは2013年でした。

店舗で1位の売り上げ、全国でも1位2位という成績で認定されたのです。

私がいたお店にはもともとシューズの取り扱いがなく、入社してから6年後にリニューアルがありシューズを取り扱うようになりました。

初めて取り扱うカテゴリーに苦手意識があり、最初はなかなかお勧めができなかったんです。

でも、当時のシューズ担当のマネージャーが一足販売するととても褒めてくれたんです。

いつしか、彼女に褒められたいということが私のモチベーションになってたんですよね。笑

私、典型的な褒められて伸びるタイプでして。笑

いつしか、シューズをお勧めするようになったんです。

バッグを見にいらした方にも、お財布を見にいらした方にも、

『ルイ・ヴィトンのシューズはご覧になったことはありますか?』と。

これまで何度もこのお店を訪れたことのあるお客様にも新しいカテゴリーを知っていただけることが嬉しかったですし、試着していただけたらさらに嬉しくて、さらに気に入っていただけたら最高に嬉しかったんですよね。

何より、ご自身で見ようと思ってご覧いただいたものではなく、私がお勧めしたことによって試していただけて、そして気に入っていただけるって、それはもう『私がいたから』ということなので。

それが、シューズだけではなく、どんなものでも販売員として一番嬉しいことですよね。

『土井さんが勧めてくれなかったらシューズ見ようなんて思わなかったよ。』

とか

『土井さんから初めてシューズを紹介されて以来、ルイヴィトンのシューズ以外履けなくなっちゃったよ。』

なんて言ってくれるお客様が一気に増えました。

これって本当に販売員にとって嬉しいことですよね。

シューズの接客も販売も本当に苦手で取り扱いが始まった頃は全く売れなかった私。

きっかけはマネージャーに褒められることが嬉しい!ということでしたが、

それからシューズの接客が大好きになったんです。

あの時のマネージャーに今も感謝しています。

褒めて伸びるの、きっと知ってましたね。笑

そして、当時アクセサリーのカテゴリーを担当する何の役職もない私が、全国でもトップクラスの販売実績をおさめて、イタリアの研修に選んでいただくことができました。

2012年・2014年とイタリアのシューズ製造のアトリエに行かせていただきました。

実際に職人さんが作る姿を近くで見ることができるとても貴重な体験をさせていただきました。

製法なども深く勉強して、またお客様にエキスパートとしてお伝えできることも増えました。

私はシューズの知識が豊富だったから全国トップの販売実績を上げてきたわけではありません。

好きになったから、たくさん知りたくなっただけです。

お客様にもっと安心していただけるようになりたかっただけです。

製法など知らなくてもシューズのフィッティングにおいてお客様にお伝えできることはたくさんあります。

例えば、ご来店が午前中だったりしたら、パツパツで合わせるよりも少しゆとりを持ってお合わせいただいた方が良いですね。

足は一般的に15時以降むくんでくると言われていて、午前中にピッタリ余裕がない状態で合わせてしまうと、夕方以降に痛みが出てしまったりするからです。

また、稀なケースですが、朝ご来店されても『朝まで飲んでてさ・・・』なんて仰っていて足がむくんでいる状態の方もいらっしゃいました。笑

ので、お客様とたくさんコミニュケーションをとって今の状態を伺いながらフィッティングするのが良いです。

シューズの接客1つとっても、こうした知識を少しでも持っておくことで信頼感が生まれます。

なるほど、さすがプロだね。

またシューズはこの人に相談しよう、となります。

テキスタイルもそう。

シルクのスカーフは夏に巻くと首元が暑いと思われるかもしれませんが、シルクは蚕の繭から糸をつむいでつくられる「天然素材」なので、UVカットの効果が高いんです。

なので、さらりと首元に巻くだけでも首元の日焼け避けになりますよ。

などと、決して知識をひけらかすわけではなく、お客様が何かギフトでどちらの素材にするか迷っている時など、さらっと一言お伝えすることで背中を押すこともできます。

製品の知識は覚えたらお客様の前で披露しなくちゃ

と思っている方も多いですが、そうではありません。

ここぞという時に、お伝えできるようにたくさんの引き出しを持っておくべきだけのことです。

そんな一言一言が、プロフェッショナルに感じていただけて信頼に繋がるものだと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

ご自身の中にたくさんの引き出しを。



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接客を受ける

先日ある販売員さんお話ししていた時のこと。「私、あんまり買い物に行かないんですよ」 接客や販売という仕事に従事しながら、普段から接客をあまり受けない、というのです。コロナ禍やECの発展もあり、店頭で買い物をする機会が減っていたのかもしれません。 私たち世代が、お店で接客を受けて「モノを買うこと」が当たり前だった感覚は これから入社してくる世代の「物を買う」体験とはきっと違っているのだと思います。

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