こんな悩みを聞くことがあります。
実は私も入社当時の若い頃、しばらくお客様を褒めるのが苦手でした。
振り返ってみれば、あの頃の私は販売員として、
あるべき接客をすること
きちんと商品を紹介すること
販売をすること
そればかりに意識が向いていて、お客様自身にフォーカスできていなかったような気がします。
見たいと言われたものを、丁寧にブランドの販売員として、あるべき接客をすることで精一杯でした。
今思えば、自分自身の意識に原因があったのです。
私自身が『商品』や『販売』を意識するあまり、お客様を褒めようとすると、セールスのために言っているような、わざとらしくなってしまう気がして、うまくできなかったのです。
でも今はプライベートでも仕事でも、【無意識】に良いところを見つけて褒めることができるようになりました。
最初から無意識にできたわけではありません。
意識を繰り返していくうちに、無意識にできるようになっていったのです。
スキルというような大袈裟なものではないかもしれませんが、『褒める』ことが身につけば、お客様との関係構築も、販売スキルももちろん上がっていくはずです。
そして、販売員として無意識にできるようになれば、プライベートでもコミュニケーションスキルも上がり、人生を豊かにすることにも繋がっているのです。
日頃からの意識が、とても大事なのです。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。」
「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」
「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。」
「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。」
「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
これは有名なマザー・テレサの言葉です。
日常的に人の嫌なところばかり目について、ついつい人の悪いところばかり言ってしまう人は、そういう思考が癖になっていて、言葉になり、行動になり、習慣(無意識)になっているのですよね。
習慣は性格となり、そういう運命(人生)になってしまう。
それに対して、日常的に人の良いところを見つける意識を持つ。
最初は意識的に。
そしてそれはやがて無意識になります。
日常で見るInstagramやYoutube、TV番組でも良いです。
(私も先ほどまで、娘とある恋愛リアリティショーの番組を見ながら、「この人のこういう正直なところがかわいいね。」なんて話していたところです。)
街中やレストラン、電車で見かけた人、家族や友人。
直接伝えなくても良いので、
・この人のこういうところ、いいな。
・こういうところが素敵だな。
そんな風に小さなことでもいいので、人の良いところを見つける意識を持ってみましょう。
そして、もう1つ大切なことは
・なぜいいなと思ったのか
・なぜ素敵だと思ったのか
その理由まで考えてみることです。
なぜなら的を射ていない『褒め』は、時に相手にとって嬉しくないものだったりもします。
人は褒められれば何でも嬉しいわけではありません。
理由が説明できないような表面的な『褒め』は、口先だけのものだと感じさせてしまい、不信感を感じさせてしまうことすらあります。
接客においては、セールスのために媚を売っていると感じられてしまうこともあるかもしれません。
もしもこれを読んでいるあなたが、人を褒めることが苦手、と感じているようなら、まずは意識的に人の良いところを見つけるようにしましょう。
その意識(思考)が行動に、習慣(無意識)になります。
販売員としても、自分自身の人生を豊かにするためにも、「褒める」スキルを磨いていきましょう!
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